フレッシュストリートカレー諸江店

辛味の話

辛味の話

スパイスやスパイシーと言った表現を聞くと「=辛い」というイメージを想起される方も多いのではないでしょうか。特に日本の皆様にとってはその傾向が強いと感じています。

カレー屋さんにとってこの辛味の表現は奥深く、難しく、そして時に悩ましいものでもあります。辛味の感じ方は本当に人それぞれ違うという事を念頭に、作り手自身の辛味への嗜好も影響されつつ、ベースとなる辛さをどこに置くか。そして辛味に階層をつけてサービスを提供するか、しないのか(中辛、大辛といった表現です)。

フレッシュストリートカレー(FSC)の辛味を作る際にまず決めたのは

子どもでも、辛いのが苦手な人でも食べれる辛味を基本のベースにする
辛味自体をデザインするスパイスブレンドを作る

の2つ。

2つに共通しているのは、「おいしい辛さ」を提供したいという想いです。

辛味といっても、さまざまな種類があります。

唐辛子やカイエンペッパー由来のカプサイシンは多くの人が真っ先に思い浮かび、慣れ親しんでいる辛味ですし、花椒や生姜、ペッパー、クローブなども化合成分は異なるが辛味と感じるスパイス群に分類されます。

FSCが目指す「おいしい辛味」とは、ガツンとした辛味ではなく、じわじわと複雑な辛味を感じれつつ香ばしさなどの風味を感じれるもの。そのような辛味を求めてオリジナルのホットパウダーを調合し、ルーにブレンドしています。

赤花椒、唐辛子、ポピーシード、陳皮、ジンジャー、ジャワペッパーの6つのスパイスで作るホットパウダーです。

FSCでは、《ふつう/中辛/大辛》をお選びいただけるスタイルとなっています。

オープン当初は大辛でも「まったく辛くない」というお声もあり、段階を重ねながら2024年1月現在は、当初の大辛の6倍ほどになっています。《ふつう》はオープン時とまったく同じとなっておりまして、これからも変わらず守りたい基本ベースです。

ところで辛味の足し方でも、食した際の感じ方が変わります。2024年1月現在までは、当店オリジナルのホットパウダーを、ルーの上にふりかけるスタイルで提供してきました。ルーの中にあえて溶かしこまないことで立ち上がる風味があり、食べる際にスパイスの香りがふわっと鼻を抜けていくようなイメージです。

逆に、事前に溶かし込むことでルー自体の全体調和性がUPするという見方もあります。また、各スパイスの精油における油溶性の特性を生かし、オイルに漬け込んだソースをまわしかけて食べるとまた違った美味しさに出会えます。

今後もFSCらしい辛味を提供していくために、中辛、大辛の辛味の強さや、提供方法は変化していくかもしれません。それも一つの楽しさと捉え、その日その日の一皿をお楽しみいただけますと嬉しいです。

毎日でも食べたくなる、心も体もフレッシュになっていくカレーを、丁寧に心を込めて。

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